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ウルトラマンは人間ドラマ [円谷 英二]

7月7日は七夕様ではあるけど、日本特撮映画の父である円谷英二さんの生誕した日でもある。その代表作のひとつは誰もが知ってる
「ウルトラマン」なんだけど、子供の頃はほとんどリアルタイムで見ていた。ちょうど、ゴールデンタイムの時間帯で夕食時でも
あった為、よく母親に「ごはんを食べるか、テレビを見るかどっちかにしなさい!」と怒られたものだった。まぁ、子供の頃は暴れ
回る怪獣をウルトラマンが最後にやっつけて勝てばそれで満足だったわけだけど、大人になってから見てみると視点が変わるわけで
…作り手の演出の狙いに目がいってしまう。推奨したい回はいくつかあるが、私が一番印象に残っているのは確か最終回に近い回
だったと思うが、主人公のハヤタ隊員が所属する科学特捜隊でハヤタの同僚のイデ隊員(=この作品ではコミカルな三枚目を演じる
事が多いが、実は兵器造りにおいてはスペシャリストである)がハヤタに悩みを打ち明ける。「ウルトラマンさえいれば俺たちなんか
いらないんじゃないかな?」  ハヤタは「そんな事はない、持ちつ持たれつだよ。」と励ます。しかし、すっかりやる気を失くしてる
イデは怪獣が現れると、「ウルトラマ~ン、早く来てくれ~」と助けを求める始末…(ここまでへタレぶりを露呈する隊員は
ウルトラシリーズでもそうそういなかったと思う。)しかし、ハヤタはイデを一括する。(確か、平手打ちまでしたような…)
イデはヤケクソ気味で怪獣に立ち向かうも今度は、本当にピンチに陥る。ここで、ハヤタはウルトラマンに変身、怪獣と戦い出す。
が、なんとなく予想は着いたのだがウルトラマンは苦戦、最後はこの怪獣(確か、ジェロニモンとかいったかな?)をウルトラマンが
リフトアップしてイデにアイコンタクトで合図を送る。イデは手に持ってた新兵器をジェロニモンに向けて発射!そして、見事に
消滅させる。「ジェロニモンは俺がやったぞ~!」とイデが咆哮すると、ウルトラマンは大きくうなずき飛び去っていった。
 なんか、ウルトラマンの上から目線な話ともとれるのだが(笑)、本来ならエリートであるはずの科特隊の隊員も決して強いわけ
でなく一人の人間なんだなと…みんなが言いたくても言えない禁句を堂々といってのけたイデ隊員の正直さは、誰でも自分の仕事の
必要性に疑問を感じるこ事はあるんだけど、自分を信じていれば答えは必ず出るという事を導いたのだろう。
 そんな、ヒューマンな話は今のウルトラマンシリーズにもたくさんあるはず。しかし、その記念すべき第一作目で単なる怪獣と
ヒーローのお祭り騒ぎで終わらせなかった当時の製作者の人達のこだわりと狙いがウルトラマンを世代を超えた名作に仕立てあげた
のだろう。特撮でいえば当時はCGなども当然ないから今の子供達が見ればちゃっちいものに映るだろうけど、その特撮もヒューマンな
脚本、演出のスパイスがあったから…突っ込みたいところがあっても魅了されていたんだと思う。
 円谷英二さん、ありがとう!また、生まれ変わってみんなに夢を見せてください(*^。^*)
 

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